2008年6月22日日曜日

『団塊マーケティング 』 (2008年4月2日)

『団塊マーケティング』 

電通シニアプロジェクト編著(2007年7月 電通刊)


ナビゲーター:大木 壯次(新しい働き方研究会代表・シニア社会学会会員)


◎ 団塊世代が注目される最大の理由は、その人数が生み出すパワーであろう。
◎ 団塊世代:2005年の国勢調査によると、1947年から49年生まれの男女(日本人)は合計約674万人(男性334万人、女性約340万人)だが、50年、51年生まれまでを含めると、合計約1077万人(男性約534万人、女性約543万人)となり、1000万人を超える。これは総人口の8.4%、20歳以上人口の約10.4%を占める。
◎ 団塊世代を読み解く8つのキーワード
1.自分・・・今、気持ちは子どもや仕事から「自分」に向かっている
2.一生現役意識・・・日本経済を支えてきたことが誇り
3.自立・・・子どもに無理して残すより迷惑をかけたくない
4.アノコロ憧憬・・・アメリカ文化、雑誌文化、ポップス文化で育ってきた
5.友だち夫婦・・・二人はもちろん、一人も大切
6.スマートコンシューマー・・・めりはり重視の目利き消費者
7.コレクション・コネクション・・・男性はコレクション型消費、女性はコネクション型消費
8.納得感・・・たくさんの情報から「自分基準」で取捨選択するひと手間を重視
◎ 退職後の生活変化の実相・・・12カテゴリー別(食生活・スポーツライフ・趣味活動・
旅行ライフ・ファッション・ショッピング・仕事とボランティア・メディア接触・ITライフ・マネーライフ・ヒューマンネットワーク・夫婦コミュニケーション)
◎ 団塊世代が考える6つの「したい生活像」・・・6グループの特徴
全方位アグレッシブ派・にぎやか生活派・海外志向派・社会貢献派・スローライフ派・
面倒回避派
◎ 団塊・シニア世代への取り組みポイント・・・①長いお付き合いでの信頼性獲得を目指す②将来不安要因へのソリューション提供③世代限定感を訴求する④夢の実現サポーターとなる⑤学びゴコロをビジネス化する⑥仲間づくりを支援する⑦夫婦関係のリ・デザインを支援する⑧郷愁ゴコロをくすぐるアノコロジー⑨リアル・コンタクトポイントを発見する⑩インフルエンサーにアプローチする⑪ターゲット・メディアに注目する
◎ 今後、中長期的に見て、国内総需要の減少が予測される中、人口比率が高まる中高年・シニア市場対策は各企業にとって、必須の経営課題とならざるを得ない。 



以上

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