平成29年6月10日(水)
by Eiji.K◇ 自分の身近に自閉症の人がいないため、この本に書かれていることを実感することが難しかったが、「解説にかえて」を読みこの本の価値(自閉症を患者サイドから発信し、その世界を知らせたこと。)を知ることができた。
◇ 特に、海外でこの本が30言語で翻訳されており、世界的に注目されている内容であるということが分かり、本の持つ力の大きさを知ることができた。
◇ この本の影響をさらに感じたのは、朝日新聞の天声人語でこの本のことが書かれていたことである。天声人語に書名が出るほどの本であることを知った。
「セサミストリートのジュリアは自閉症である。他の人とちょっとやり方が違うと友達に説明される。米国では68人に1人の割合で自閉症児がいるのを番組が受け止めて登場したキャラクターとか。一人ひとりの違いを認める社会であって欲しいとの作り手の思いが伝わる。東田直樹さんの言葉も紹介し、違いを言い募るのではなく、違いを理解する、そんな心構えでありたいと記している。(天声人語から抜粋)」
◇ 自閉症の症状についてはほとんど知らなかったが、個々の症状内容・その理由が記されており、家族や周りの人たちの大変さを知ることができた。
・会話ができないこと。・いつも同じことを聞いてくること。
・何度言ってもわからないこと。・言葉の使い方が普通の人と違うこと。
・言葉が言えても言いたいことと違うことがあること。・自分の体を自分のものだと自覚したことがないこと。・自分の気持ちを相手に伝えることが大変であること。
以上のような症状について自分で理解し、分かっているが対応できないでいることを具体的に知ることができ、苦悩・苦痛を抱えていることが分かった。
◇ また、上記の症状を抱えながらも非常に繊細なナイーブな感情を持っていることも知ることができた。
以上
by T.I
・ 発達障害が良く特集されていて、身近な問題となってきている。自分も軽度かもしれないが、発達障害かなと思うこともある。
・ 自閉症は、発達障害の1つとされているもので、この本を読んでその障害が少し理解できた。
・ 文章を書けるようになるまでの、手製の文字盤でコミュニケーション取れるようになるまでの、母親の思いの強さと根気に頭が下がります。
・ パソコンなど科学技術の進歩が、障害者を助けをする可能性を感じた。
・ 体を思うように使えなくて、しゃべれない、理解できないなど、その苦しさが感じられ、結果として自閉症になるのかと感じた。
【本人の文章から】
・ 「話せないということはどういうことなのかということを、自分に置き換えて考えて欲しいのです。」
・ 「僕たちの記憶はジグソーパズルのような記憶なのです。」
・ 「僕たちは原始の感覚を残したまま生まれた人間だからです。」
・ 「僕たちだって成長したいのです。」
・
・ 「それは自分の好きなことではなくて、できることなのです。」
・ 「けれども、あきらめないで欲しいのです。僕たちと一緒に戦ってください。」