2009年3月3日火曜日

達者でポックリ

『達者でポックリ。』帯津良一(東洋経済新報社 2008年10月刊)
大木壯次
<特徴>
著者は1961年に東大医学部を卒業し、東大付属病院や都立駒込病院などで、食道がんの専門医として手術に明け暮れていたが、やがて西洋医学の限界に気づき、ホリスティック医学に取り組む。ホリスティックの究極の目標が「生と死の統合」であり、その統合の接点となるものの理想が「達者でポックリ」であることを、実践面も含めて平易に述べている。
<概要>
第Ⅰ部 ポックリ編
第1章 「達者でポックリ」は最高の死に方
達者でポックリいくためには日ごろから自分の死のタイミングを見極める精神   
性を持ち、養生することが必要。
第2章 「死後の世界」を生きる
死の不安はこの世に自分の居場所がなくなることから起こる。だから、死を迎えても、自分の居場所がなくならないことを確信すれば、不安はかなり軽減されるはず。死後の世界を信じ、さらに死後の世界に希望を持てば、死ぬことが不安ではなくなるどころか、楽しみにさえなってくる。
第3章 「生命場」を高める
私たちのからだには「空間」がたくさんある。この空間を「場」ととらえる。
生命の本質はこのような場の中にこそあるのではないか。その場が「生命場」であり、健康の源はすべて「生命場」にある。中国医学の治療は「生命場」がもともと持っている「力」を後押しして助けるものだ。
第Ⅱ部 お達者編~死ぬまで元気で楽しく生きる~
第4章  「達者でポックリ」のための養生法
食の養生・気の養生・心の養生
第5章  「生命場」を高める代替療法
帯津三敬病院で行っている主なものは心理相関療法、気功、食事・栄養療法、
漢方薬、ホメオパシー、鍼灸、サプリメント
第6章  「達者でポックリ」をさまたげる健康常識
第7章   ホリスティックな生き方のすすめ
ホリスティックとは人間を丸ごと診る医学。「生老病死」のみならず、死後の世界もホリスティックの対象。生と死の統合の接点の理想が「達者でポックリ」。[帯津式「達者でポックリ」のための十二か条]