2010年6月3日木曜日

「人は愛するに足り、真心は信じるに足る。」 中村哲 ・澤地久枝


by Eiji.K

○ タリバンのテロ行為(自爆テロ等)は、イスラム教の過激思想(殉職することは天国へ行くことである等)による洗脳の結果であると報道されているが、実態は、家族・肉親を空爆等で殺されたその復讐手段であることがわかった。

○ アフガンの庶民感覚は、家族が仲良く、自分の故郷で暮らせること、一緒に居れること、三度のご飯に事欠かないことでありそれ以上の望みを持つ人はまれである。
→このような素朴な民族を爆撃しても問題の解決にはならない。むしろ逆行為であり、復讐心を増すだけである。
→ベトナムでの北爆と同様である。歴史の教訓が生かされていない。

○ 9.11による米英のアフガンへの復讐爆撃は、キリスト教世界の十字軍発想であり、問題解決にはならないことがわかる。
→これに無条件で加担してきた小泉内閣の軍事側面支援姿勢は同罪といえる。
→世界平和のために殺りく行為をすることは許されることではない。

○ アルカイーダは都市のエリート集団であり、タリバンは土着庶民のイスラム教徒集団であり、同一ではない。
→タリバン=アルカイーダであると報道されている。

○ 海外援助は、学校や病院を建てることよりも、その住民が生活できることを考えるべき。
→アフガンでは水(農業での自活)を与えることが最も重要であることがわかる。
その国・地域の実情を把握するにはその実態を知ることが必要であり、そこに長年生活していないとわからないことである。

○ 中村医師の業績は偉大であり、ペシャワール会運営を個人のみ(寄付金集め、水路建設、医療活動等)で実施しなければならない状況(危険な仕事であり、長年の積み重ねがないと機能しないこと)は理解できるが、中村医師の引き継ぎがなされていないことは欠点であり、大きな課題である。



以上